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奥の細道湯けむりライン

 

 「奥の細道湯けむりライン」

宮城県の小牛田から山形県の新庄を結ぶ、陸羽東線の愛称である。

沿線には、数多くの温泉がある。川渡温泉、鳴子御殿湯、鳴子温泉、中山平温泉、赤倉温泉、瀬見温泉の6つの駅に「温泉」が付いていて、こんな路線は全国でもまれ、まさに湯の香漂うローカル線だ。

 

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 この路線に初めて乗ったのはもうかれこれ20年ほど前の事。

ろくすっぽ事前に調べもしないで、その日の思いつきで東鳴子(現鳴子御殿湯)で下車して駅の広告で見た電話を元に、宿をとった。

何と言う旅館だったか名前はもう忘れてしまったが、木造の二階建て、源泉かけ流しが自慢の宿で、使いこまれた浴槽が幾つもある、所謂昔からの湯治宿で有った。こじんまりとして、閑静な湯治場だったと言う記憶が残っている。

 

今回はその一つ先、鳴子温泉の種田山頭火ゆかりの宿、「東多賀の湯」に泊まる。

温泉街の外れにある、白濁のお湯が自慢の小さな宿だ。

 

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こけしの故郷・鳴子温泉

 

 鳴子温泉郷は東鳴子・川渡・馬場・中野・赤湯・湯元・中山平・鬼首・車湯などの温泉の総称で、その中心が鳴子である。

日本にある温泉の泉質11ほど、そのうちこの地には9種類があるのと言いそれは非常に珍しく、源泉の数も400にも上るほど豊富で、多彩な湯が楽しめるのも魅力な温泉郷である。

 

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 鳴子の開湯は古く、「続日本紀」にその名を見ることが出来ると言うが、一方こんな伝説もこの地には伝えられている。

その昔源義経が奥州に逃れる折、この地で北の方が亀若丸を出産した。

しかしその赤子はなかなか産声をあげなかったが、この地の湯に浸けたところ、やっと産声を上げたと言う。

そんな伝説に因んで、この地を「啼子(なきこ)」と呼ぶようになり、そこから転化して「鳴子」に成ったと言われている。

 

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湯の里らしく駅前に無料の足湯がある。温泉街にある無料の足湯4か所のうちの一つだ。

温泉街の殆どの旅館・ホテルでは日帰りの立ち寄り湯が可能だ。駅の観光センターでは、「下駄のレンタル」を行っているので、湯めぐりチケットを買って、借りた下駄をカランコロンと鳴らしながら、町歩きを楽しみ湯めぐりをするのも良いだろう。

 

駅を出ると左右に走るのが駅前通りだ。

さほど広くはない通りは通行する車も多く、道の両側にはお菓子やグッズを売る土産物屋さんや、こけしを販売する店、食事処や、昔ながらの間口を構えた旅館などが軒を連ねている。

駅から5分ほど歩いた、山側の坂の多い湯の町通りを挟んだあたりには、大型のホテルや観光旅館が並んでいる。

 

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 そんな旅館街の一角に、地元の人をはじめ観光客にも人気の共同浴場「滝の湯」がある。

板張りの浴槽は二つあり、すこし硫黄臭のする白い湯が満たされている。一つはかなり熱い高温湯、もう一つはぬるめの湯である。

源泉が、打たせ湯として、惜しげも無く浴槽に流れ落ちているのも嬉しいサービスだ。

 

 温泉街から少し離れたところには、松尾芭蕉の「奥の細道」で知られる尿前の関跡があり、そこからさほど遠く無い場所に、戦前のこけしコレクター深沢要を記念する「日本こけし館」がある。

 

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鳴子こけし

 

 温泉街はさすが鳴子こけしの故郷だけあって、いたるところで、「こけし」が出迎えてくれる。

看板は言うに及ばず、車止めからマンホールのふた、当然お土産もグッズもこけしに纏わるものばかりだ。

駅前通りを行く少し外れた先に、その名もずばりの「こけし通り」が有る。こけしを製造する工人の工房や直売店が軒を連ねる、まさにこけしの故郷を象徴する通りだ。通りを歩くと木を削るロクロの音と、木の焦げるきな臭いにおいが辺りに漂い、その雰囲気を醸し出している。

 

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 鳴子のこけしは頭を回すとキイキイと音がする。この音が出るのは最近の工夫らしい。

構造的には、頭と胴が“はめ込み”に成っているからだが、技術的にはこれがなかなかに難しいらしい。

ロクロの回転を利用してはめ込まれた頭は、後で抜けると言う事は無いと言う。

 

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胴は中央部分がやや細くくびれているが、全体的にはどっしりと安定感のある形が特徴だ。

その胴の模様は菊が描かれたものが多く、一般的には重ね菊、菱菊と言われる描彩がされている。

 

 鳴子こけしの歴史は古く、幕末の頃にはお土産としてこけしが売られていた記録が残されていると言う。

手元にある「伝統こけし工人手帳(宮城物産・平成14年)」で調べてみると、鳴子系のこけし工人は70名余りを数へ、その多くがこの鳴子温泉を中心にその伝統の技を受け継いでいる。鳴子のこけし生産量は日本一、まさにこけしの故郷に相応しい。

 

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写真は、桜井昭二(左)・昭寛(右) 父子の作品

 

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写真は、岡崎仁冶(左)・靖男(右) 父子の作品

 

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写真は、後藤希三(左)・高橋武俊(中)・佐藤賀宏(右)の作品

 

 

 



 

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