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らと吉備 昔昔の 物語(桃太郎伝説)

 

■桃太郎大通り

 

 JR岡山駅を東口に降り立ってみよう。

駅から真っ直ぐに延びる広い通りが目に飛び込んで来る筈だ。

オフィスビル、ホテル、飲食店、量販店、専門店、高層マンション等が立ち並ぶ岡山のメインストリートである。

今では、全国でも珍しい路面電車も走るこの通りを、岡山の「桃太郎伝説」に因んで“桃太郎大通り”と言う。

 

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「桃太郎伝説」は、全国各地に残されている。

香川県の沖合4キロに浮かぶ女木島は別名を「鬼が島」と言い、鬼が棲んでいた洞窟が残っている。また、岐阜県や愛知県には「桃太郎神社」があり、犬山市の宝物館には鬼の金棒なるものが展示されているらしい。

更に奈良県の田原本町は、桃太郎の誕生地を名乗るなど、全国に伝説の地は数知れないが、ここ岡山にも、古くから「温羅(鬼)」と「吉備津彦(桃太郎)」に纏わる、所謂「桃太郎伝説」が残されている。

 

■鬼の棲みか・鬼ノ城

 

 『百済の王子だった温羅(吉備の冠者)は、鬼ノ城に住みつき製鐵の技術を生かし、農具などを造って里人に与え喜ばれていたが、やがて悪事を働く鬼神になり、里人からは恐れられ、ついに都に訴えられてしまう。

そのため都からは、征伐に吉備津彦が派遣されることに成る。』

 

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 鬼ノ城は、吉備高原最南端に位置する、標高400m程の鬼城山の山頂近くに有る古代山城の遺跡である。

「白村江の戦い」に敗れた朝廷が、その後に備えるため全国各地に造らせた、幾つもの城の内の一つでは・・と言われているが詳細は定かではない。

岡山県や地元総社市では、数年前より発掘調査を進め、西門、角楼、土塁などを復元・整備している。

 

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■吉備の中山

 

 『朝廷から派遣された吉備津彦は、吉備の中山に本陣を置き、片岡山に石楯を築いて、鬼ノ城に構える温羅と対峙すると、やがて二人の間で激しい戦いが始まる事に成る。』

 

 吉備の中山は古くから吉備の中心に位置し、人びとから崇められた標高170m程の小高い山で、吉備津神社脇から、山頂周辺に向けた遊歩道が整備されている。

山の南峰には、吉備津彦の墓とされる中山茶臼山古墳があり、宮内庁が管理している。

 

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■矢喰の宮と血吸川

 

 『吉備津彦が矢を射ると、温羅も大岩を投げて迎え撃ち、矢と大岩は激しく空中で絡み合い、尽く海に落ちてしまう。なかなか勝負がつかないので、吉備津彦命は一度に二本の矢を番え射ると、一本は矢張り空中で大岩と絡み合い落ちてしまったが、もう一本の矢は見事に温羅の左目を射ぬくことに成る。

温羅の目からは大量の血が流れ落ち、足元に溜まった血は、やがて川に流れ出て、川や下流の浜までを真っ赤に染めたと言う。』

 

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 当時この辺りは、吉備の穴海と呼ばれ、瀬戸内海が深く入り込む海であった。

この戦いでは、温羅も矢を放って迎え撃った、と言う説もあるが、その落ちた場所が現在の矢喰神社で、境内には幾つもの大岩があり、地元では「この大岩には当時付いた傷が残されている」と伝えられている。

神社の脇を流れる川が血吸川で、その下流には赤浜と言う地名が残されている。

今では清らかな水が、総社の田畑を潤している。

 

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■鯉喰神社

 

 『堪らず温羅は雉となって逃げ、吉備津彦は鷹となって追うが、温羅は更に逃げ、鯉に化身して川に逃げ込むと、吉備津彦も鵜に成って川に潜り、ようやく鯉を捉え喰いついた。

こうして、激戦の末捉えられた温羅は降伏したが、吉備津彦に首を刎ねられてしまう。』

この地に祀られたのが鯉喰神社で、古道の通る、古くからの住宅街の一角に静かに佇んでいる。

 

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■鳴釜神事と吉備津神社

 

『晒された首が、夜に成ると不気味な唸り声をあげ続けるので、吉備津彦は家来の犬飼武に命じ、犬に喰わしてしまう。しかしドクロとなってもその唸りは止む事が無かったので、吉備津神社の地下8尺の処に埋めてしまった。

それでも13年間唸りが止む事は無かったと言う。

 

 ある夜、吉備津彦の夢枕に立った温羅は、「悪事を償うため、釜を唸らせて吉凶を占ってみせる」と告げたので、首を埋めた場所に釜殿を造り、祀るとようやく唸り声はしなくなった。』

 

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 吉備津彦は、祭神として神社に祀られた。

そしてこの神社内の御釜殿には、温羅が祀られ、「鳴釜の神事」が今も連綿と行われている。

その神社を吉備津神社と言い、双翼入母屋造りの本殿は、国宝に指定されている。

本殿前の石段下には、吉備津彦が温羅との戦いの折、矢を置いたとされる矢置き岩が残されている。

 

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■桃太郎と吉備の冠者

 

JR岡山駅を東口に降り立ってみよう。

駅前広場に建つ、一つの像が目に飛び込んで来る筈だ。

肩に家来の雉を乗せ、両脇に猿と犬を従え陣羽織を着け、戦に臨む「桃太郎」の像である。

そして、駅前から城下まで続く延長約1Kmの「桃太郎大通り」には、雉・犬・猿の像もあるので、これらを捜しながら散策するのも良いだろう。

 

 一方温羅は・・と言うと。

駅を隔てた反対側の西口バスターミナルの一角に、上半身裸、筋骨の隆々とした体も誇らしく、ドッカと座り込んでいる「吉備の冠者」の像が置かれている。

 

こうして二人は、今では睨み合うことも無く、背中を合わせ、静かに岡山の町を見守っているのだとさ。

めでたし、めでたし。

 

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「桃太郎伝説」の地、岡山のお土産と言えばやっぱりこれ、“きびだんご”と“もも” が定番。

なお、桃太郎に関する様々な謎をもっと解き明かしたいのなら、倉敷の美観地区に有る「桃太郎のからくり博物館」を訪ねるのも良いだろう。運が良ければ“ちくわ笛”を操る、名物館長に会えるかも・・・。

 

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■交通案内

 

  ■ 吉備津神社

・JR電車 東海道新幹線岡山駅下車 吉備線に乗換(15分) 吉備津駅下車(徒歩 約0.7Km) ※1

・中鉄バス 天満屋BC・岡山駅前から稲荷山行き乗車(30分) 参道口下車(約0.4Km

 

  ■ 鬼ノ城

・JR電車 東海道新幹線岡山駅下車 吉備線に乗換(30分) 服部駅下車(約6.0Km 公共交通機関無し)

 

  ■ 矢喰神社

・JR電車 東海道新幹線岡山駅下車 吉備線に乗換(25分) 足守駅下車(約1.8Km) ※1

・中鉄バス 天満屋BC・岡山駅前から大井行き乗車(40分) 大井川下車(約0.5Km

 

  ■ 鯉喰神社

・JR電車 東海道新幹線岡山駅下車 吉備線に乗換(25分) 備中高松駅下車(約2.5Km) ※1

 

  ■ 桃太郎のからくり博物館

・JR電車 東海道新幹線新倉敷駅下車 山陽本線に乗換(8分) 倉敷駅下車 徒歩(約20分)

 

                 (※1 吉備線の総社駅と備前一宮駅にレンタサイクルあり、相互間で乗り捨てが可能)

 

 



 

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