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いもんで 水位整え 舟通す

 

倉安川(人工水路)

 

倉安川と言うのは江戸時代の岡山藩主・池田光政が家臣の津田永忠に命じて造らせた、吉井川と旭川を結ぶ幅約4〜7m、延長約20キロにも及ぶ水路である。既存の用水路や、当時流れていた河川(砂川や旭川)を最大限利用し、延宝年間にたった1年で完成を見た運河(人工水路)である。

 

 当時岡山藩では農民の困窮対策として児島湾を干拓し、しきりに新田開発が行われていて、その灌漑用水としての水路確保の必要性に迫られていた。加えて児島湾が干拓され新田が増えるにつれ、岡山城下への海路回航の距離が長くなってしまった。そのための短絡路も課題となっていた。すなわちこの川は南部に開発された新田への灌漑用水路と、岡山城下への高瀬舟の運河としての二つの機能を持っていたのだ。

 

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 完成した倉安川沿いには、常夜灯が整備され、高瀬廻し、川べりに降りる石階段や、船頭道、船を引くための通路がつくられ、休憩のための木陰なども用意された。

竣工直後、江戸から参勤交代の帰途、藩主がこの水路を使い舟で岡山城に帰ったのに続き、こんな川(運河)では、年貢米や薪・炭などの物資を積んだ高瀬舟が行き来したと言う。

 

 川の掘削は、井堰造り、水門造り、水路造りの三つの工事を必要とするが、特に当初から高瀬舟を通すことが前提となっていたことは、他の地域の水路造りとは大きく異なり、何れも大規模で難工事であったと伝えられている。

その中でも特に難渋したのが、二つの川が高低差のあることから水門造りであったと言う。

 

 

吉井水門

 

時速300Kmで疾走する山陽新幹線の撮影スポットとして知られる山陽新幹線吉井川橋梁近くの堤防に、2013726日、気温34℃の猛暑の中、岡山行啓中の皇太子殿下が立ち寄られた。その場所は「倉安川吉井水門」(県指定史跡)で、皇太子がライフワークとされている「水の研究」の一環と、明治18年頃この地を御幸された明治天皇繋がりと言うことだ。

 

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昭和34年に岡山県の指定史跡となった「倉安川吉井水門」は、吉井川と旭川をつなぐ総延長約20kmの運河(人工水路)である倉安川の吉井川側の起点に設けられた船通しの施設である。

 

取水口である県の東部を流れる吉井川中流地点(旧吉井村)の標高は5.7m、岡山城下へと繋ぐ中央部を流れる旭川下流地点(旧平井村)の標高は0.6mと、僅かその差は5mほどである。

当時の人々が僅かな標高差を把握し、現在「閘門式(こうもんしき)」と言われる水位調整の仕組みを知っていたのであろうか、この標高差で船を通すためには水門を作る必要が有った。

 

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このため吉井川の堤防側に「一の水門」を、倉安川側に「二の水門」を造り、その間に「高瀬廻し」と呼ばれる船溜まりを設け、この二つの門の開閉により水位の調節を行ったのである。

船溜まりは舟の待避や検問の場として使われ、南側には船番所が有ったと言う。

 

現在では一の水門側が堤防に埋め込まれ閉ざされ、その役割を終えているが、「末代まで廃れざる」と言うもの造りの決意通り、川と同様320年を経た今でもほぼそのままの姿を残している。

自然の岩盤を利用して、花崗岩などの切り石を組み上げた堅固な造りは、当時の土木技術の高さを示すものであり、それは全国一の規模を誇り、今も完全な形で残されている貴重な遺産である。

 

 

■交通案内

 

 ■倉安川吉井水門

電車 JR赤穂線  香登駅下車 西へ 徒歩4.2Km

JR山陽本線 万富駅下車 南へ 徒歩6.6Km

 

   バス JR岡山駅東口から 宇野バス 「片上」行乗車「吉井」下車(約50分) 北東へ 徒歩0.6Km

 

   車   山陽自動車道 山陽IC下車 県道37号から国道2号線経由で 9.2Km

 

 



 

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