コンテンツ

ホーム

サイト紹介

はれのくに

の旅

遍路歩き旅

海外旅行

伝統こけし

マイブログ

九州新幹線・鹿児島ルート

 

 2011312日、あの大震災の翌日にひっそりと開業した九州新幹線・鹿児島ルートは、博多と鹿児島中央間を256.8キロで結ぶ路線で、九州の西側を縦断するように、“みずほ”“さくら”“つばめ”の三つの愛称で呼ばれる列車が運行している。

 

2010104.jpg

2010105.JPG

2010106.JPG

 

 最速“みずほ”は、新大阪・鹿児島中央間を3時間45分で駆け抜ける。

つばめ”は各駅停車として、また博多・熊本、或いは熊本・鹿児島中央間の区間運転として運行されている。

 

その名称が公募で決められた“さくら”は、主に博多と鹿児島中央間で運行されているが、その内の何本かは、山陽新幹線に乗り入れ、新大阪を始発・着としている。

 東海道・山陽新幹線で言うところの“ひかり”と同等で、九州新幹線の「顔」とも言える列車である。

 

2010107.JPG

2010103.JPG

2010101.JPG

 

この日始発の博多駅のホームは、早朝にも関わらず込んでいた。

特に自由席の乗車口には、列車の到着前から既に長い行列が出来ている。

仕事風のサラリーマンに混じって、旅行鞄を下げた観光客らしき姿も見えるので、まだまだ新幹線の開業ブームは衰えてはいないようだ。

2011年5月から同年12月の間の新幹線による経済効果は、凡そ263億円と言う。

 

2010102.JPG

2010108.JPG

2010109.JPG

 

ホームに列車が静かに入って来た。

さすがに人気の新型車両、列車が停車すると、すり寄って車内を覗き込み、カメラや携帯を向ける人も多い。

 

 

和みの和テイスト

 

その顔は、輝くような純白のロングノーズだ。

九州新幹線 800の文字、ボディには金と赤いラインを引いて飛び立つツバメが描かれ、引き締まった中にも力強く駆け抜ける新幹線のイメージを描き出している。

 

2010201.JPG

2010202.JPG

2010203.JPG

 

 車内で目を引くのは、各車両のシート地の、多彩なことである。

黒っぽいワインレッドの本革(だと思うが・・)があれば、西陣織の市松模様もあり、少し派手すぎるのでは・・と思える程鮮やかなアイビー柄もある。無柄のシートもそれぞれ色が違い、飽きさせない工夫がされている。

何よりも座席が2列×2列シートで、ゆったりとした快適な空間の演出がなされているのが嬉しい。

 

2010204.JPG

2010205.JPG

2010206.JPG

 

 座席の背もたれ、窓のブラインド、その下の台、ひじ掛けとそこに収納されているテーブルも、全てぬくもりのある木製だ。更にデッキの手摺や握り棒も木製、洗面室には縄のれんがかけられていて、落ち着いた和室にいるような雰囲気だ。

 

2010207.JPG

2010208.JPG

2010209.JPG

 

車両内部の所謂妻壁の部分には金箔がはられ、アクセントに小さなディスプレイ額が掛けられていて、窓から差し込む光が金箔に当たり、鮮やかにそして煌びやかに輝いている。

 

博多から熊本までは、僅か40分ほどだ。

ここから“さくら”は、各駅に停車していくが、それでも終着駅までは1時間程の所要だからさすがに速い。

 

2010210.JPG

2010211.JPG

2010212.JPG

 

鹿児島中央駅

 

九州の南の拠点駅で、鹿児島本線、日豊本線、指宿枕崎線の結節点であり、今では九州新幹線・鹿児島ルートの終着駅でもある鹿児島中央駅は、つい最近まで“西鹿児島”と呼ばれていた駅である。

 

2010301.JPG

2010302.JPG

2010303.JPG

 

かつて本州から西に向かう特急や寝台列車など、長距離の優等列車の多くが、鹿児島本線や日豊本線を、この駅に向けて走っていた時代が有った。

“鹿児島”と言う南の土地、枕に付いた“西”が、九州の南の果てのその西の外れをイメージさせる。

そんな“西鹿児島”は、旅路の果ての淋しさを彷彿させる独特の響きを持っていた。

今、“鹿児島中央”と呼ぶ駅名からは、そんな寂しさは微塵も感じられず、むしろモダンな感じがする。

 

2010304.JPG

2010305.JPG

2010306.JPG

 

新しい駅は、在来線の地上駅の上に、T字のように行き止まる形で新幹線の高架駅が造られている。

最上階の3階がホームに成っていて、2階に降りると明るく広い開放的なコンコースが有り、土産物売り場や飲食店などが軒を連ね、多くの人で賑わっている。

九州内の各駅の中でも、乗降客数や取扱収入が上位に位置する駅である事が納得できる。

 

2010307.JPG

2010308.JPG

2010309.JPG

 

 中央の大階段を降りると、駅前にはホテルや商業施設のビルが立ち、多くのバスや市内電車が発着している。

駅舎の左手には“アミュプラザ鹿児島”と言う商業施設も構え、賑わいを見せ、その施設の最上階では“アミュラン”と言う赤い大観覧車が廻っている。

 

 

桜島の爆発

 

この日鹿児島中央駅で新幹線を降りた時、僅かながらホーム全体に硫黄臭が感じられた。

駅ビルの大階段を降り駅前広場に立ってビル街を見ると、その上に青空があるのに、ビルの隙間の向こう側が、何となく灰色に霞んで、ごくごく薄いベールが掛ったように見え、埃っぽい・・とも違う、目や鼻や喉が、何か特別な鉱物的なものを感じていた。

 

2010401.JPG

2010402.JPG

2010403.JPG

 駅前を行く人が、雨も降っていないのに傘をさして歩いていた。

決して、日差しがきついわけでもないし、寒いわけでもないのに、コートのフードや帽子を被る人もいる。

マスクを付けた人、口元にハンカチを当てて歩いている人も多く見た。

 

2010404.JPG

2010405.JPG

2010406.JPG

 

 この日桜島の南岳が小さな爆発を起こしたらしく、それは1955年に観測を始めてから通算一万回を越えたと言う。

活発な火山活動を続ける桜島はこの年、既に880回の爆発を起こし、年間最多回数を更新するのは間違いないだろうと、地元の新聞が報じていた。

 

2010407.JPG

2010408.JPG

2010409.JPG

 

バスがターミナルを走り抜けるたびに、後ろに灰塵が舞い上がる。時折吹き抜ける風で、辺り一帯が白く霞む。

足元を見ると、排水口に細かな石の粒のような降灰が溜まっている。

噴火の灰は、日常生活にも深刻な影響を与えているらしい。

 

 

東洋のナポリ

 

 日が変わると降灰の影響も無く、南国の青空が降り注いでいた。

余りの快晴に、アミュプラザ鹿児島の屋上に有るアミュランと言う観覧車に乗ってみる。

つい最近、2004年の開業以来初めてお色直しが行われ、赤いフレームはそのままに、ゴンドラが赤色から白色に塗りかえられたばかりと言う。

 

 「シースルーゴンドラなら10分待ち」と言われ、「一人で乗るのは侘しいけど・・」と返すと、「大勢、いらっしゃいますよ」と慰められ、すぐに乗れる普通の白いゴンドラに乗り込む。

 

2010501.JPG

2010502.jpg

2010503.JPG

 

ユックリユックリ廻るゴンドラは、凡そ7分で91メートルの最高地点に到達する。

駅前で視界を遮るスーパーやホテルの建物も、ここまで上がればもう関係ない。

人口60万人余り、東洋のナポリと言われる市街地の向こうに、昨日は見えなかった桜島が錦江湾に浮かぶように聳え、頂上付近からは白い煙が上がるのがしっかりと見える。

 

010504.JPG

2010505.JPG

2010510.JPG

 

正面眼下の駅前には商業施設やホテルの高層ビルも立ち並び、その中央を貫くナポリ通りの並木道、緑化された市内電車の軌道敷きの芝の帯が伸びている。

振り返ると、銀色に輝く巨大な駅舎の屋根が見える。

新幹線の真新しい軌道敷きが西に向かって延び、更に北に目を転じると、城山の緑の小山が見える。

 

2010507.JPG

2010508.JPG

2010509.JPG

 

40年余り前、初めて鹿児島を訪ねた当時は“磯庭園”と呼んでいた“仙巌園”もこの辺りに有るようだ。

あの日も桜島は良く見えた。

当時の写真(右下)と見比べると、市街地の高層建築の数に圧倒的な違いを見出す事が出来る。

駅前から続く、ナポリ通りの並木もまだ今のようには伸びてはいない事がよく解る。

 

2010511.JPG

2010512.jpg

 

 

 

錦江湾に沿って

 

駅前のバスターミナルから、5分以上遅れて到着したバスに乗り知覧に向かう。

市街地では、桜島の噴火で降った灰を、道路清掃車が掃き集めている。

普段なら左手に見えると言う、桜島を見ることは出来ない。

 

2020101.JPG

2020102.JPG

2020103.JPG

 

 バスは国道226号線・通称谷山街道を、左手に錦江湾を見ながら行く。

谷山まで連れ添ってきた電車の線路とも分かれ、平川で国道を外れると県道23号に入る。

すると周りの景色は一変し、海辺の道は九十九折りの急な登り道へと変わり、バスは喘ぐように登って行く。

所々木立の隙間から見える錦江湾は、何処までも碧く海面が朝日を受けてキラキラと輝いている。

 

2020104.JPG

2020105.JPG

2020106.JPG

 

頂上付近で指宿有料道路の知覧ICを越えると、南九州市に入る。

左手にゴルフ場と“知覧テニスの森公園”が開け、その先で手蓑峠を越えると車窓からは、名産の知覧茶の畑が目に付くように成る。ここからバスは知覧の町を目指して、一気に山を駆け下りていく。

 

2020107.JPG

2020108.JPG

2020109.JPG

 



 

| ホーム | 国内の旅行 | このページの先頭 |

 

(c)2010 Sudare-M, All Rights Reserved.

 

inserted by FC2 system