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阿蘇高原線

 

“豊肥本線”は熊本と大分を結び、丁度九州を真ん中から二つに割くように横断する路線で、その距離は148キロ、雄大な阿蘇の山並みを眺めながら大カルデラを行くので、“阿蘇高原線”の愛称でも呼ばれている。

 

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 熊本から肥後大津の間や、大分から三重町辺りまでの間は、それぞれの近郊路線らしく本数も多いが、肥後大津〜三重町間では本数が減り、特に宮地から豊後竹田の間の普通列車は一日に数本しか走らない。

 しかし、九州横断特急の本数も多く観光列車もあるので、それらを上手く組み合わせれば、阿蘇の雄大な自然を堪能できる楽しみ多い路線でもある。

 

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平日の朝8時半過ぎ、大分を出る列車は意外なほどに込み合っていたが、10分余りで到着した大分大学前で殆どの乗客が降りて行ったので、どうやら学生や職員の通学・通勤時間帯で、これは何時もの混雑らしい。

 

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 工事中の大分駅の高架を出て、大分の市街地を見ながら暫くは“日豊本線”と並走する。

信号所で本線と別れると、沿線には次第に田畑の広がる田園地帯となり、大野川に沿って南下する。

三重町を過ぎた辺りから山は近づき、列車のエンジン音が次第に高く成ると緒方だ。

更にその先では、今まで以上に厳しい登り坂が待ち構えている。

 

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幾つかのトンネルを抜けると、およそ1時間10分ほどで、豊後竹田に到着する。

列車がホームに停まると、何だか聞き覚えのあるメロディが聞こえて来た。

山間に開けた小さな城下町・竹田は、湧水の町であり、作曲家・滝廉太郎縁の町としても知られていて、廉太郎の作曲した名曲“荒城の月”を流しているのだ。

 

 

山間の城下町

 

降り立ったホームの背後には小高い丘が迫っていて、見上げると一筋の滝が流れ落ちているのが見える。

ホームの一段低いところに駅舎の瓦屋根が見える。

滝廉太郎の名曲“荒城の月”のモデルとされる岡城(豊後竹田城)の城下町・豊後竹田の駅舎は、そのお城に因み御殿屋敷風な造りになっているのだ。

 

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稲葉川に架かる竹田橋のたもとに、田能村竹田が小さな身体をして座っている。

ここ岡藩の藩医の次男として生まれた竹田は、その後我が国を代表する南画家として世に知られるように成り、これは彼の偉業を讃える顕彰の像である。

 

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 駅前から続く古町通りは趣のある商店街だ。

郵便局の前には、カリヨンベルがある。古そうな商家もあるようだ。そんな中の一つ荒物屋は、江戸時代から120年も続く老舗らしく、建物も当時のものとか。

 

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商店街を外れ、石畳の風情に有る“八幡川横丁”を抜け、寛永年間に創建された“愛染堂”に上がってみる。

時代を感じる石段を上がると、小高い丘の上からは山に囲まれた竹田の町が一望で、正面には廉太郎が“荒城の月”をイメージした岡城址の石垣が見える。

 

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 “愛染堂”を下り、お寺の脇を抜け“寺町れんたろう通り”に向かう。

ここら辺りは豊音寺や正覚寺が甍を並べお寺が多い。

そんな静かな佇まいの中に、廉太郎が1214歳の頃住んだ家が記念館として残されている。

 

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記念館から少し先に行くと、小高い丘があり、そこに向かう細い道の奥にトンネルが抜けている。

このトンネルは、“廉太郎トンネル”と呼ばれ、通ると廉太郎が作曲したメロディが流れてくる。

 

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 トンネルは、短いのですぐに通り抜けてしまう。

そこを抜けるとすぐのところにお菓子屋が有り、“竹田の銘菓・三笠野”の焼き立てが食べられると書いてある。

 

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更にこの先には“歴史の道”“殿町武家屋敷通り”などが続き、古い武家屋敷跡や町を一望する広瀬神社、臥牛山・岡城址等もある。また、少し郊外に出れば、竹田の湧水群などの見所も多く、とても50分では廻りきれない。

豊後竹田は、少し時間を掛けてゆっくり楽しみたい風情のある町である。

 

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阿蘇の大カルデラ

 

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豊後竹田からは、右に左に小さなカーブを繰り返しながら、そして幾つかのトンネルを潜り抜け、急坂登りに挑む。高度が上がり冷え込んで来たのか、豊後萩を過ぎ、県境を越える辺りで白いものがチラチラと舞い降りて来た。

 

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標高754メートル、九州内では一番高所に有る波野駅を過ぎ、目の前を塞ぐ外輪山を2,283メートルの坂ノ上トンネルで駆け抜けると、いきなり眺望が開ける。

 

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そこには周りを山々に囲まれた阿蘇の大カルデラが広がっていた。

それを取り囲む外輪山は、南北24キロ、東西18キロの大きさが有り、世界でも比類の無いスケールだ。

ここから列車は、そのカルデラに開けた宮地の町に向かって一気に坂を駆け下りて行く。 

 

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 宮地は“豊肥本線”の拠点駅で、大分から或いは熊本から来る列車の折り返し駅となっている。

歴史ある駅らしく、構内にはSLなどの方向を変える転車台も残されている。

豊後竹田からは40分余り、“肥後の国の一宮・阿蘇神社”の門前駅宮地は、社を模した赤い屋根が印象的だ。

 

 

肥後の国の一宮

 

阿蘇山は九州のほぼ中央に位置する活火山である。

中でも中岳の大噴火口は今も噴煙を上げており、その火口をロープウエーから真直に見る事が出来る。

 

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駅の背後には山頂が鋸の歯のような根子岳と並んで阿蘇の最高峰・高岳などが見えるが、その山頂付近には分厚い雲が掛っているので、阿蘇五岳と言われる全ての山々を見通す事は出来ない。

 

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駅前から続く県道を15分ほど歩くと、“肥後の国の一宮・阿蘇神社”が有る。

門前の広い駐車場で氏子たちが、神社に奉納するしめ縄を作っていた。

 

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 入口となるのは、仏閣様式・二層構造の重厚な山門、これは“日本三大楼門”に数えられ、国の重要文化財に指定されている。高さは70尺(およそ21m)、二階建ては珍しく、仏教の影響を受けたものらしい。

 その脇に有る、楼門の竣工を記念して奉納された“飛龍の額”は、弘化3年の作と伝えられている。

 

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境内には銅板葺屋根・総欅造りの三棟の社殿が荘厳に立ち並ぶ。その中の十二の宮には十二柱の神が祀られている。境内には泉も湧いていて、その水は美味豊醇で不老長寿、“神の泉”として古来より珍重されていると言う。

 

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水基巡りの町

 

 境内から続く玉砂利の道は、仲町通りと言う門前町に続いている。

ここは元々地元の人々に愛された商店街で、そこに観光客を呼び込もうと、十数年前から豊富な湧水を使った“水基”の整備を行った。

 

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この“水基(みずき)”とは、水が出る基と言う意味で、水飲み場の事らしい。

商店街のいたるところにあり、その数何と22か所。“水基”には、水を管理する各店に因んだ名前が付けられている。水は商店街を貫く通路の右と左では、硬水と軟水に分かれていて、その中でも味に微妙な違いが有るらしい。

 

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“水基”巡りで水の味を確かめながら、懐かしい雰囲気の有る店先を冷やかすのも良いだろう。

また湧水で入れたコーヒー、美味しいスイーツなども多いので、そんなものを食べながらの散策も楽しい。

 

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 中でも“馬ロッケ”(馬肉の入ったコロッケ)は、馬刺しを扱うお肉屋さん自慢の名物で、一つでも注文を聞いてから揚げはじめ、アツアツを出してくれるのが嬉しい。

 また、阿蘇地方伝統の“田舎いなり”は、大きな揚げに阿蘇やさいの五目飯が一杯に詰まったジャンボサイズだ。

 

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