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蔵王温泉

 

 大自然に囲まれた高原地帯に、細い迷路のような道路が張り巡らされ、そこに数十軒の旅館やホテルが、さらに企業の保養施設なども立地し、その数を合わせるとゆうに百軒を超えると言う。

メインストリートには、お土産屋さんや、食事処なども立ち並び、周辺には大型のスキー場などの施設も多数有り、まさに高原の保養地、山岳リゾート地だ。それに何よりも、ここには良質な温泉がふんだんに湧き出ている。

山形市の東部、蔵王連峰の西側の標高880m付近に位置している「蔵王温泉」である。

 

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 蔵王温泉の中心部を、川幅の狭い酢川が流れている。

その流れの曲線に沿うように、緩やか登る通りが高湯通りで、それを上り詰めるとその先にこの温泉のシンボルとも言える「酢川温泉神社」が鎮座している。この道は、バスターミナルの前あたりから伸びていて、両側には、温泉旅館や食事処、お土産物屋さんが建ち並ぶメインストリートの一つだ。

 

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この道を少し行くと「南無阿弥陀仏」と書かれた大きな石碑が建っていて、丁度この辺りで酢川の流れが小さな滝に成っている。

この碑は村人や旅人の安全を祈願して建てられたもので、ここが旧高湯村の入り口に当るらしく、湯治客がもう一度温泉街を振り返った場所と言う事で「どんどんびき」と呼ばれている。

 

流はお湯の混ざる暖かい川となっているらしく、辺りが見えないぐらい湯気が立ち込めている。

昔は子供たちが悪いことをすると「ここから放り投げるぞ」と脅された場所でもあると言う。

当時の子供たちにとって、さぞ恐ろしい場所であったのであろう。

 

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 その先には三か所有る共同浴場の一つ「下湯」があり、されに行けば「上湯」、通りを外れれば近くに「河原湯」も有る。

これらの湯は、日本有数の強酸性酸性泉で、硫黄を含んでいる。

切り傷、皮膚病、胃腸病に薬効があるとされ、肌と血を若返らせる美肌効果も有り、美人の湯とも言われている。

このほかにも「大露天風呂」「源七露天風呂」「新左衛門の湯」などが点在しているがが、露天風呂はさすがにこの時期は雪が多くて営業していないところも有る。

 


 

温泉街の美味いもの

 

 宿泊した宿のフロントで、「ここは何が美味しいの?」と聞くと、その女性従業員は躊躇なく即座に、「おそばかジンギスカンが美味しいです」と教えてくれた。

兜のような鉄鍋で焼いて食べるスタイルの「ジンギスカン」は、その発祥の地を蔵王とする説が有るらしい。

元々、大正時代頃から山形地方では羊毛生産のための緬羊の飼育がおこなわれていたが、戦後になって化学繊維が普及し羊毛相場が暴落、結果行き場の無くなった緬羊を食肉としての活路を見出すために取入れたのが「ジンギスカン」なのだ。

その真意の程は別にして「ジンギスカン」は、蔵王高原の看板メニューであることに変わりは無く、県内産のラム肉を、各店自慢の個性豊かな特製だしで食べさせる店が温泉街に多数ある。

 

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 「ジンギスカン」に」対して、もう一方の雄はやはり「蕎麦」である。

寒暖の差が大きい山形地方では昔から「蕎麦」の栽培が盛んで、そば粉を使った伝統食は古くから知られていたらしい。

江戸時代には既に、城下に「蕎麦屋」が営業を始めていたと言う記録も残されていると言う。

山形そばは、手打ちならではのこしと風味が特徴で、香り高い田舎そばからのど越しを重視した町方そばまで揃うので、山形はそば王国と言われるほどだ。この地の食事処では、「そば」と「ジンギスカン」が普通にメニューに並べられているのも面白い。

 

温泉街では店先で、「玉こんにゃく」が売られている。この地方独特の丸いこんにゃくを、串にさし、煮込んだものだ。幾つかの店先で練炭コンロに掛けられた大鍋から、醤油の良い匂いをさせて食欲を誘って来る。

店によって味に多少の違いが有るのかもしれないが、アツアツを頬張ると十分な歯ごたえが有り、口の中に醤油の香がぷう〜んと広がり、なんだか懐かしい味がする。

 

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さらにもう一つ、「稲花餅(いがもち)」も蔵王に来たら外せない名物だ。

元々は、蔵王権現にお供えした縁起物の餅らしい。柔らかめの餅で漉し餡を包み、小さく一口大に丸め、その上に黄色に色付けしたもち米を二三粒乗せ、蔵王で採れた熊笹の葉に載せたもので、稲の花に似ているから名付けられた。

蒸し上がりは非常に柔らかく、添加物は一切加えていないから、時間の経過とともに表面が固くなる。

日持ちがしないので、作ったその日に食べてしまう必要があり、どの店でも作り置きはしない売り切れ御免だ。

しっとり柔らかい餅に笹の風味が染み、程々の甘さは一口大という事も有りいくつでも食べられそうだ。

 

 

蔵王ロープウエー

 


 宿泊した宿でお願いした送迎バスは、5分ほどで蔵王ロープウエーの山麓駅に到着した。

まだ動き始めて間もない時刻だと言うのに、既に大勢の客が発券窓口の前に群れていた。

多くは板やボードを抱えたスキーヤー・ボーダーで、その中にも何人か手ぶらの乗客も混じっているから、恐らく樹氷目当ての観光客であろう。冬場はこういった乗客が主になるそうだ。

 

 蔵王ロープウエーは、ここ山麓駅から中間の樹氷高原駅の「山麓線」と、そこから乗り換えて地蔵岳山頂駅に向かう「山頂線」に分かれていて、通しで往復する乗車券は2500円だ。蔵王温泉スキー場「横倉ゲレンデ」に位置する、山麓駅は標高855mにあり、その駅舎に掲げられた寒暖計はマイナス2度を差していた。道理で寒い筈だ、吐く息が白い。

 

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ここのロープウエーは難しく言うと「山麓線」は複線交走式ロープウエー、「山頂線」は複式単線自動循環式ゴンドラ(通称:フニテル)と言うらしい。前者は動かないロープにぶら下がった2台のゴンドラが、ロープに牽引されて上下する物で、簡単に言うと“井戸のつるべ”と同じ構造らしい。それに対して後者は、巾広く張られた2本のロープにゴンドラが多数取り付けられ、循環運転しているものだそうだ。山岳地の厳しい強風や風雪には後者の方式が適しているらしく、加えて安定した輸送の確保が出来るらしい。

 

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 乗り込んだゴンドラが高度を上げるほどに、足元に蔵王温泉街の全貌が開け、その先に箱庭のような山形市街地が見える。

遥か遠くの山並みに目を転じれば、白く装った山塊の向こうには秀峰・月山も望まれる。

ゴンドラに揺られながら眼下に目をやると、全ての葉を落とした樹木は、静かに厳寒の訪れを待っている。

そんな木々は高度があがるほどに、その着雪が少しずつ増し、太っていく様子が窺える。

 

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 ゴンドラはおよそ7分で樹氷高原駅に到着する。

ここには「ユートピアゲレンデ」や「百万人ゲレンデ」も有るので、スキー客の下車も有るようだが、乗り合わせた全員は上級者なのかさらに上を目指している。

 

導かれるまま、雪の積もった階段に足を取られながら進むと「山頂線」の駅が有る。

ここで日本のスキー場では最初に導入されたと言うフニテルに乗り換える。待つ間もないほどに次々にやってくるゴンドラは18人乗りなので乗客の滞留がほとんどない。この方式に変更したことで、輸送力が大幅にアップし、スキー客の待ち時間を低減したらしい。

 

 

雪のモンスター

 

フニテルに乗り換え、暫く登ると眼下の景色が一変した。

山の斜面には、もこもこと幾つもの雪のこぶを付けた樹木が現れ始め、登るほどにそれらの数は次第に増えて行く。

こぶはやがて成長し巨大な雪の塊となり、群生し隣り合った樹木と触れ合い、そこでまた更に太りながら奇怪な姿に変貌していく。

 

 凡そ8分で、1,661mの山頂駅に到着する。

ゴンドラを降り山頂駅を出ると、そこは一面の銀世界、素晴らしい景観が出迎えてくれた。空は青く晴れているので雪がキラキラと眩しい。気温はマイナス7度、吹き付ける風は半端なく強く、それが余計に空気を引き締め、寒さを一段と高めているようで肌がたたかれたようにピリピリと痛い。

 

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 一面の雪原の中に、さまざまな形をした樹氷があちらにも、こちらにも、二つとして同じ形は見られない。

まさに雪の芸術、モンスター群の勢揃いである。

この世界的にも珍しい自然現象は、ここ蔵王と青森の八甲田などごく一部でしか見られない貴重なものだそうだ。

 

赤い頭巾をかぶったお地蔵様が半分ほど雪に埋まり、寒そうに白く凍り付いている。

この地蔵尊像は、江戸時代に遭難除けとして建立されたものらしく、台座を含めると高さは2.68mも有ると言う。

横に立ってみると丁度背丈ほどになっているので、現在このあたりの積雪が1mほどと言うことが解る。

 

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「山頂駅」の前は、山を滑り降りる「ザンゲ坂・樹氷原コース」の起点となっている。

山麓駅からここまで一緒に上ってきたスキーのグループも、ここから滑り降りるのだと言って、その装備を整え、次々に樹氷の間に延びる雪の道に繰り出していった。

 



 

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