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ゆふ高原線とゆふいん

 

 日豊本線の大分から、西に向かって九州を横断するように、鹿児島本線の久留米へ至る路線が、ゆふ高原線の愛称を持つ141.5キロの久大本線である。

 大分川、筑後川の流れや雄大な由布岳など、自然豊かな車窓が楽しめる路線でもある。

叉沿線には、湯平、杖立、黒川など著名な温泉地が数多くあり、中でも温泉や街並みの人気が高い湯布院や、九州の小京都と呼ばれ日田などが代表的な観光地である。

 

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 本線を通して運行される普通列車は殆ど無く、大分からは由布院へ、久留米からは日田へ、それぞれの区間運転が、1時間に一本程度で、由布院と日田の間となるとその本数は極めて少なく成り、時間帯によっては数時間普通列車が無い時も有る。

 

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 沿線で人気の観光地、湯布院の拠点は由布院駅である。

駅を降りれば辻馬車や、スカ―ボロと呼ばれるクラッシックカ―、人力車からレンタサイクルまで多彩な乗り物が観光客を待ちうけているので、町めぐりの選択肢も多い。

 

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 町のいたるところから、豊後富士と呼ばれる由布岳の優しい姿を望む事が出来る。

その西麓に広がる由布盆地に開けた町中には、金鱗湖から立ち上る幻想的な朝霧がロマンチックな情景を醸しだし、全国でも有数な湧出量を誇る温泉郷が華を添える。

 

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中心街を少し離れれば、高原特有の爽やかな風が吹き渡り、豊かな田園風景が広がっている。

町は“アートの町”としても知られていて、キャラリーや美術館、個性的なショップやレストランなど多彩なスポットが多い。

 

 

九州の小京都

 

 大分県の北西部に位置する日田は、古くから三隅川での漁業や、山間部での林業を中心にした産業が盛んで、豊臣家の直轄地から始まり、江戸時代には幕府の天領となった。

 

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筑後川の河川交通が発達し、他の地方と活発な交流が行われ、京や大坂や江戸の文化を積極的に取り入れる事で、町人による文化で町は繁栄した。

この町は、その古き良き時代の面影を今に残す「九州の小京都」と言われる観光の町でもある。

 

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 日田は昔から良質な井戸水に恵まれたところらしく、薫長酒造、老松酒造、いいちこ、ビール等の酒造関連の工場も多く立地していて、中には見学できる施設も有る。

 駅を出て久大本線を潜り、広い道を花月川に突き当たるまで真っ直ぐに進むと、その川縁に蔵元・薫長酒造が有り、併設された資料館や酒蔵を見学する事が出来る。

 

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 工場にはレンガ造りの煙突が、シンボルのように聳え建っていて、それを取り巻く様に蔵が立てられている。元禄時代に建てられた一番古い蔵もそのまま残り、他の四棟の酒蔵も建設された当時の姿をそのまま残している。

300年以上続く老舗の醸造元では、現在もそれらの施設を使って清酒や焼酎の製造を行っていると言う。

 

 

町人の町・日田

 

“豆田町エリア”の通りの一角で、“雛御殿”と書かれた江戸時代のお駕籠を模した看板を掲げた店がある。

入口の脇には「醸造元 味噌醤油醸造元 創業天保十四年」とあり、味噌や醤油を売る店である。

この店の奥が、古今のひな人形を見せる有料の施設に成っている。

 

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朱塗りの煌びやかな門を潜ると、館内の棚や、畳敷きの広間には緋毛氈が敷かれ、その上に数えきれないほどの“おひなさま”が並べられている。その数3000体とも3500体とも言われる“おひなさま”の中には、250年前の享保年間の内裏雛や、洋装をした変わり雛、きせかえ雛から豪華な段飾り雛、それらに付属する雛道具、貝合わせ等が所狭しと並べられ、なかなかに見応えが有る。

 

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 これらはこのお醤油屋さんのコレクションらしく、こう言ったコレクションは、他にも「日本丸」と言う古い薬屋、日田の旧家・広瀬資料館、大分県の有形文化財に指定されている草野本家などでも見る事が出来る。

 

 当時裕福な町屋では、高価な雛人形等を競って飾り合い、そのために文化の中心であった京や江戸から取り寄せたり、土産として持ち帰ったりした。そんな江戸から明治大正にかけての古い雛が、旧家には伝えられ、今日の“日田おひなまつり”に引き継がれているのだと言う。

 

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 日田にはもう一つ代表する祭りが有る。

天領に成り町に勢いが出て、町人文化が発達し、町衆が巨万の富を築き上げると、地元に氏神様を寄進し、山鉾を奉納するように成る。今から500年も前の事だそうだ。

 

 その後山鉾を飾る装飾も充実され、町中を巡行し、次第に祭りとしての形態を整えて行く。

大松を輪切りにした四本の輪を土台にして、そこに四本柱を立て、それらに歌舞伎や浄瑠璃の一場面を表す人形、館、自然の情景を飾り付ける。 文化・文政の頃その高さは何と4〜6丈(1215m)にも及んだと言う。

 

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 日田の山鉾の特徴は、何と言っても“見送り”と呼ばれる豪華な緞帳(垂幕)である。

“見送り”とは、山鉾の背面を飾る垂れ幕の事で、猩猩緋と言われるラシャ地に、著名な画家の描いた虎や龍の下絵を、金糸銀糸の刺繍、象牙、ギヤマン等で描き、飾りたてた豪華なもので、古い物は天保年間のものも残っていると言う。 祭りでは、山鉾の周囲を飾る水引幕と対で付けられる。

 

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 明治に入り町に電灯線が張り巡らされ、山鉾の高さが抑えられる時期も有ったようだが、現在では、八町から高さ6〜11mの山鉾が引き廻されると言う。祭りは平成に入り、国の重要無形民俗文化財に指定されている。

 こんな豪華な山鉾は、“隅町エリア”にある“日田祇園山鉾会館”で常設展示されている。

 

 

錆びた鉄色の温泉

 

 久大本線の終着駅・久留米からJRで南に4つ程下がると“船小屋”と言う駅が有る。

九州新幹線の開業に合わせ“筑後船小屋”駅が設けられた事で、その駅舎の前に新しい在来線の“船小屋”駅が造られた。駅舎間は50m程離れていて、全く別の建物に成っている。

 

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 駅前からバスで10分ほどの処に、 “船小屋温泉郷”がある。

矢部川を挟んで、10軒ほどの旅館がある小さな温泉町ではあるが、この温泉の特徴は、高濃度の含鉄炭酸泉の冷泉で、血行を良くし、疲労回復・関節痛・筋肉痛・リウマチなどに良いとされている。

 

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 中心部には、“船小屋鉱泉”と言う洒落たレトロ調の建物が有り、ここでは天然の高濃度含鉄炭酸水を飲む事が出来る。硫黄臭のする飲泉は、錆びた鉄を舐めたような味で、決して美味しいとは言えないが、慢性の消化器系の疾病や貧血、痛風などには効果が期待されると言う。

 

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 近くに有る“すずめの湯”は、気軽に入れる立ち寄りの湯である。

男女分かれてはいるが、脱衣所は入口のすぐ横で狭いし、浴槽も畳み3畳ほど、洗い場も広くは無い。

 設備の整った浴場とは言い難いが、泉質は天然自噴の含鉄高濃度炭酸泉で、やや温め、タオルが染まるほどの特徴のある濁り湯だが、これはじっくりと浸りたい至福の湯である。

 

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