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楼門が迎える温泉街

 

 佐世保線の佐世保を出発する特急列車は、座席を後ろ向き状態で発車する。

これは、途中の早岐がスイッチバック構造駅のためで、ここで暫く停車し正しく向きを変えた後出発する。

そこからは二十数分ほどで武雄温泉に到着する。

 

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 武雄温泉は、駅から歩いて10分程の所に温泉街が広がる湯の町だ。

温泉の歴史は古く、およそ1200年前に湯が湧き出て、その後湯治場として利用される。

また、江戸時代には長崎往来の宿場町としても大そう賑わったと言われている。

 

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ここのシンボルは何と言っても大正3年に上棟された国の重要文化財の、まるで竜宮城のような楼門である。

これは天平式と呼ばれる建造物で、釘を使うこと無く組み上げられていると言う。

楼門を潜ると、正面に木造入母屋造桟瓦葺、赤い柱と緑の庇が印象的な武雄温泉新館がある。

昭和48年まで共同浴場として使われたところだ。

今は資料館や貸しホールなどに利用され、石張りの古い浴槽には湯は張られていない。

 

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 その左手には現在の共同浴場がある。

レトロな風情を醸す“元湯”、ジェットバスを設けたモダンな“蓬莱湯”、露天を備えた“鷺乃湯”、更には貸し切りの出来る“殿様湯”や“家老湯”があり、多彩の温泉を楽しむ事が出来る。

 

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唐津の町へ

 

唐津線は長崎本線の久保田から、佐賀県を縦断するように西唐津まで行く42.5キロの路線で、ほとんどの列車が佐賀を始発・着としている。

かつての石炭輸送で賑わった路線も、今では1時間に1本程度のローカル線に成り下がっている。

 

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沿線の山本は筑肥線との分岐駅である。

筑肥線は元々伊万里から、途中唐津、姪浜を経て博多を結ぶ路線であった。

ところが、博多と姪浜間が廃止され、更に東唐津と山本の間が廃線となったため、今では伊万里―山本間と唐津―姪浜間に分かれ、列車の運行もこの間で行われている。

 

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 時刻表の路線図を見ると、唐津から山本の間は唐津線を共用し、山本から単独の路線で伊万里に向かっている事が良く分かる。

 

 唐津線は松浦川に沿って山間部から山を下る。

松浦湾の海を目指し、やがて高架線を暫く走ると唐津城の聳える唐津に到着する。

そこから路線の終点、車両基地の有る西唐津には3分ほどで到着する。

 

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唐津の名物と言えば、玄界灘の味覚、剣先イカ・ヤリイカなどが生きたままで提供される“イカの生き造り”だ。刺身にされた“切りみ”の下には、内臓と足がそのまま残されているので、その足はまだ動いている。

透き通るような“切りみ”は、口に含むとこりこりとした感触で、噛むほどにほのかに甘い食感が何とも言えない美味しさである。足は生でも食べられるが、後から天ぷらにして貰えるので、美味しさを二度楽しむ事が出来る。

 

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お城とおくんち

 

唐津城は町中を流れる松浦川が、唐津湾にそそぐ河口近くの小高い満島山と呼ばれる山上に建っている。

ここはお城の北側に唐津湾が迫り、巨大な天然のお堀となっている要塞の地だ。

五層五階の天守閣は、昭和41年に観光施設として再建されたものだ。

 

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 お城へは時代を感じながら一歩一歩石段を歩いて登る事も出来るが、舞鶴公園にある珍しい斜行エレベーターが面白い。山の斜面に沿うように設置された籠室は、全長53mの斜面を1分ほどでスルスルと駆け上って行く。

 

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 天守の内部は博物館で、昔の資料や武具、焼き物などが展示され、その最上階は展望所に成っている。

その眼下には川と海に沿うように開けた唐津の街並みが一望で、日本三大松原の“虹の松原”と、その反対側には西の浜松原の緑の帯が延びている。天守を頭に見立てると、丁度それが羽を広げた鶴のように見えることから、唐津城は舞鶴城の別名を持つようになったと言われている。

 

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 “唐津くんち”は市内に有る唐津神社の秋の大祭で、クライマックスの御旅所神幸とそれを守護する曳山が知られていて、祭り当日は各町内から出された14台が町内を練り歩く。

 

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曳山は粘土や木型で原形を作り、それに和紙を張り重ね、更に漆を塗り、その上から金銀を施し形作ったもので、“漆の一閑張り”と呼ばれ、多くは江戸時代に作られたものらしい。

武将の兜、獅子頭、龍や鯱など多彩なモチーフで作られ、重さ2トンにも達する曳山は、唐津神社の隣に有る「曳山展示場」に常設展示されている。

 

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焼き物の町・伊万里

 

 筑肥線の終着駅伊万里の駅名標示板は、12分割で焼かれた伊万里焼で出来ている。

そしてそこには、線路が繋がっていない松浦鉄道・西九州線の次の駅名が書かれている。

 

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駅を出ると広い広場があり、その先に旧国鉄の松浦線を引き継いだ松浦鉄道の伊万里駅がある。

しかし両駅の間には幹線道路が突き抜け、僅かに道路を跨ぐ陸橋で結ばれているだけで、肝心の線路は繋がってはいない。

 

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 伊万里から伸びる駅通り商店街を暫く歩くと古伊万里のからくり時計“幸せを呼ぶ万里音”があり、ここで待ち合わせをすると幸せに成ると評判になっている。

 

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そこを左に折れた辺りに“陶器商家資料館”や、“海のシルクロード館”がある。

反対側のアーケード街の中ほどには、“黒沢明記念館”などもあり見所も多い。

叉伊万里川沿いには遊歩道も整備され、そこを行くと“伊万里神社”がある。

 

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町中で、“名物伊万里焼饅頭本舗”と書かれた、大きな伊万里焼の看板を見つけた。

この他にも、川に架かる橋の欄干や、町中の道路脇には、いたるところに大きな伊万里焼の飾り物や磁器人形が飾られているので、そんな物を捜しながらの町歩きも楽しいものだ。

 

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秘窯の里・大川内山

 

伊万里の町から数キロ離れた郊外に、大川内山がある。かつて鍋島藩の御用窯が築かれたところだ。

ここで造られる“鍋島”は当時の日本の磁器の中では最も格調高く優れたものとして、将軍家への献上品や、諸大名への贈答品として用いられ、一般に販売される事は無かった。

 

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 文禄年間に高麗より召し連れた焼物師をこの地に移し、いわゆる“御庭焼”と呼ばれる焼き物を造らせたのが始まりとされ、陶工たちを厳しく管理するために役所や番所を設け、その伝統や技法は秘匿された。

 

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 今その伝統の技は、“伊万里鍋島焼会館”や、各窯元の店で窺い知ることが出来る。

叉地域内には、かつての関所が復元され、近くには陶工たちの無縁墓も残されている。

 

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 背後に青螺山が迫り、伊万里川の流れる僅かばかり開けた狭い山間の地に、およそ30軒の窯元が軒を連ね、連綿とその伝統を今に引き継いでいる。

 

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 石畳の敷かれた狭い通りの両側に、白壁の塀や窯元のお店が連なり、レンガ造りの煙突が林立する。

これらは背後の切り立った山と重なり、その山に低く垂れ込める白雲とで、さながら山水画を見るようで美しい。

この地は“秘窯の里”と呼ばれている。

 

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