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白神山地の懐

 

世界自然遺産の白神山地には、青森と秋田両県にまたがり広大な原生林が広がっている。

そのブナの自然林と十二湖を巡る、お手軽な散策の玄関駅が十二湖だ。

 

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白神山地の西側に位置している十二湖は、江戸時代の大地震によって沢がせき止められ、地盤が陥没した。

その時、33もの湖沼が一気に出来たと言う。

しかしこの折、山の上からその湖沼群を数えたら、12個しか見えなかったらしい。

そのためそれ以後は、この地を「十二湖」と呼ぶように成ったと伝えられている。

 

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駅前を出たバスは、国道101号を離れ、濁川に沿って白神山系の懐へ入り込み、5分ほどで行くと右手に、日本キャニオンと呼ばれる異様な山塊が見えてくる。

山肌の浸食崩壊によって、白い凝灰岩がむき出しに成った一際目を引く大断崖で、アメリカのグランドキャニオンに因んで名づけられたと言う。

 

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車窓からは、樹間を通して八景の池、王池などが見える。越口の池近くには、幻の魚イトウの養漁場もある。

バスは、奥十二湖「森の物産館・キョロロ」の前には15分ほどで到着する。

随分と山奥に入り込んだように感じるが、実際には海岸からは、4キロ程しか離れていないらしい。

 

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神秘の青池

 

この付近には遊歩道が整備され標識も充実しているので、手軽な散策には丁度良い。

また、希望すれば現地のガイドクラブのメンバーが同行し案内をしてくれる(有料)。

 

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「森の物産館・キョロロ」の前から、樹間を貫く砂利道を暫く進むと左手に「鶏頭場の池」が現れる。

上から見ると鶏の頭の形に似ていることから名付けられたこの池は、鬱蒼と茂るブナやミズナラなどの自然林に囲まれ、薄いうぐいす色の水を湛え、静かに佇んでいる。

 

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そこからさらに5分ほど歩くと「青池」に到着する。

面積975平方メートル、周長125メートル、深度9メートルの「青池」は、十二湖の中に有っては小さな池である。

 

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あっと息をのむような美しさである。

静かな湖面の、まさに青インクを垂らしたようなコバルトブルーが美しい。

池は自然林から差し込む木洩れ日の当たり様でその色が変わるのか、場所を違えて眺めると濃いエメラルドグリーンにも見える。吸い込まれそうなくらい水が清んでいて、光が池底まで透けているのが解る。

 

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春から夏にかけては明るい青、秋が深まるほどに濃く成り、冬には黒く見えるらしい。

池の底には白神山地の伏流水がこんこんと湧き出ているらしいが、それがなぜこの色に成るのかそのメカニズムは良く解ってはいないそうだ。

 

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ブナの自然林

 

「青池」からは環境に配慮した木道が、ブナの自然林に向けて整備されている。

ここ十二湖周辺は、夏緑落葉樹林帯で、ブナ、ミズナラ、トチ、イタヤカエデなどの落葉樹に、ヒノキやアスナロなどの針葉樹などが含まれ、更にエノキやヤブツバキなど多様な植物が加わるなど、暖地系・寒地系の両面を持つ自然林が貴重な地域とされている。 運が良ければ、アオゲラなどの巣穴を見る事が出来るそうだ。

 

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「青池」から数百メートルほど歩くと「沸壺の池」が有る。

白神山地の伏流水がこんこんと湧き出るこの池は、古木に囲まれて静寂の中に佇んでいる。

この池も青い水を湛え、「青池」に負けず劣らず神秘的で美しい。

 

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木材チップの敷き詰められた柔らかな道を下ると「落ち口の池」に着く。

その前には、 “平成の名水百選”(平成20年環境省)に選ばれた、「沸壺の池」の清水が有る。

ここの茶店、十二湖庵ではこの水で入れた抹茶を味わうこともできる。

 

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「がま池」を見ながら、緩やかに上る道を数百メートルほど歩くと出発地の「森の物産館・キョロロ」に戻る。

時間が有れば日本キャニオンの展望所まで足を延ばすのも良いだろう。

 

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海辺の露天風呂・不老不死温泉

 

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再び十二湖に戻り、普通電車に乗って、どこかの作業現場のような造りの小さな無人駅、艫作(へなし)で降りる。駅前に目指す場所の案内板が有り、「電話すれば迎えに来る」と書かれている。

 

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お迎えは、何分も待つ間もなく、大きなバスでやって来る。

乗り込んだバスは、狭い集落を抜け、海辺に向けて5分ほど走る。

 

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到着した先は、黄金崎に有る“不老不死温泉”だ。

ここは、テレビや雑誌などでも度々紹介される海辺の開放的な露天風呂が人気の温泉宿泊施設である。

 

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入口の券売機で600円の入浴券を購入し、フロントで証のバンドを手首に付けてもらう。

海辺の露天風呂には掛け湯の設備が無いので、一旦館内の内風呂で裸に成りかけ湯を済ませ、そのあと最低限の着衣を着けて、残りの衣服や靴、荷物などを持って100メートルほど先の露天風呂に向かうことに成る。

 

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波打ち際のすぐ近く、向かって左手が混浴の露天風呂、その右隣に女性専用の露天風呂が有る。

簡単な、気持ちばかりの囲いは有るものの、ほとんどオープンと言っていいほどの解放的な風呂である。

 

日本海の荒波が打ち寄せる岸辺に掘られたひょうたん型の浴槽は、海と隣り合わせだ。本当に近い。

波が高い日には、海水が湯船に流れ込む事も有るらしく、海が荒れると完全に水没してしまうと言う。

 

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浴槽から体を延ばせばすぐそこに海がある。

どっぷりと首まで浸かって海を見ると、その目線の先に碧い海が広がり、岩に砕ける白波の方が高く見える。

浴槽を出て、そのまま海に飛び込み海水浴をし、冷えた体を再び温泉で温める。

ここでは海水浴と温泉浴、そんな贅沢を合わせて楽しんでいる人もいる。

 

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フロントに「本日の露天風呂の温度は40度」と表示がしてあった温泉は、赤茶けた錆色をしたにごり湯で、含鉄ナトリウム塩化物強塩泉だ。

 

この湯につかり、潮騒を聞きながら、日没のショーは見応えが有るらしい。

しかし、日帰り入浴が利用できるのは午後4時までなので、そのショーを見るにはここに泊まるより他は無い。

 



 

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