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青函トンネル

 

「海峡線」を走る789系の電車特急「スーパー白鳥95号」は蟹田に停まり、その先の中小国の駅を通過すると、JR東日本からJR北海道の管轄線に入る。

さらに進み、大平・津軽の長いトンネルを抜け、新駅の工事が進む津軽今別の駅をゆっくりと通過する。

ここでは、北海道新幹線が開業すると「奥津軽いまべつ」となる駅舎が、既にその姿を現しつつある。

 

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その先で1,300m余りの大川平トンネルに入る。

車内の電光案内板には、「これは青函トンネルではない」との案内も流れ、更に小さなトンネルを5つほど抜けるといよいよ青函トンネルに入り、12パーミルの勾配で最深部に向かって下っていく。

と言っても、乗っていて実際に下っていることを実感することは無い。

 

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 暗闇の中に突然明るい蛍光灯の帯が輝く竜飛海底駅(平成26314日営業終了、以後「定点」)を通過し、やがて海面下256.1m、海底から100mの最低地点を時速140Kmで疾走する。

車窓にはその場所を現す、緑色の蛍光灯に挟まれる形で、三本の青色の蛍光灯が見えるが、あっという間、一瞬のうちに後ろに流れて去っていく。

 

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 水平部分の無い鉄路はそこから12パーミルの上りに転じ、吉岡海底駅(平成26314日廃止、以後「定点」)を通過すると、長いトンネルを抜ける。

すると車窓が明るく開け、緑豊かな北海道の景色が目に飛び込んでくる。

三線式スラブ軌道方式と言われる軌道には、既に新幹線用の線路も敷かれている。

 

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 それにしてもすごい技術である。全長53.85Kmは、海底トンネルとして世界一の長さを誇っている。

継ぎ目のないスーパーロングレールの長さは52.57Kmで、これも世界一だ。

使われた鋼材が東京タワーの57基分、セメントの量はその袋を積み重ねると富士山の850倍、火薬に至っては2000発上がる花火大会なら数百年分に相当すると言うから驚かされる。

構想から半世紀、着工から24年もの歳月を費やして完成した青函トンネルは、我が国の宝、誇りである。

 

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鉄まち 木古内

 

 北海道の玄関駅・木古内の在来線ホーム横には、新幹線の駅舎がコンクリートむき出しで立ち上がり始めていて、ホームにも開業を待ち望む看板が立てられている。

どうやら歓迎ムード一色の様子で、北海道新幹線「木古内」の駅が出来る町は、「鉄まち木古内」としても売り出しに躍起だ。

 

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 「鉄まち」と言うだけあって町中には、鉄道に関するスポットも多く、駅には町歩きマップも用意されている。

 

『「新幹線木古内駅の工事現場」今でしか見られない駅舎工事の状況が分かります』

とはいえ、現場に入れるわけでも無いので遠目で望むだけである。

 

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 『開業前なのに早くも駅長がいます「キーコ駅長室」』

駅から歩いて5分ほどのところにある町役場のロビーには、山本寛斎のデザインによる町のキャラクター「キーコ」が早々と観光駅長に任命され、駅長室で観光客を待っていて、ここには誰でも気軽に立ち寄ることが出来る。

 

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 『町内の鉄道愛好家が撮影・収集した写真やグッズなどを展示する「鉄道ギャラリー」』は近くの公民館だ。

『かつて急行列車が走っていたころからの名店「駅前飯店 急行」』

『キーコ駅長の公式グッズが手に入るのはここだけ「モーリー」』

と言う食堂や文房具屋など、駅前に立地するお店も紹介している。

 

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 駅から少し離れれば、

『日本全国で探しても珍しい「新幹線・在来線の分岐ポイント』

『列車全景見れるビュースポット「青函トンネル出口記念撮影台」』などなど、話題には事欠かない。

 

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 駅前から続く道を行くと、海に行き当たる。

津軽海峡に面した「みそぎ浜」で、江戸は天保年間から伝わる伝統行事「寒中みそぎ祭り」が行われる場所だ。

そんな町には、「ほたて炙り丼」と言う名物も有り、「のんびりぶらり旅してみよう」と呼びかけている。

 

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廃止が近い江差線


 

「江差線」は、五稜郭から木古内を経て江差までの間80キロほどの路線である。

その内の木古内から江差の間は典型的なローカル線で、現在一日の運行は朝夕を中心に6往復のみである。

現在工事中の北海道新幹線が開業すると、この間の37.8キロは、既に廃止が決まっている。

 

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 すぐ横で新駅の工事音が響くホームに停まったキハ401両のワンマン運転の列車に、カメラやバック抱えた観光客風の乗客がたくさん乗り込み、車内はほぼ満席だ。

聞けば、廃止が発表されて以来、こういった乗客が随分と増えたと言う。

廃止される前に乗っておこう、撮っておこう、見ておこうと言う事らしい。

 

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 木古内を出て、幹線や工事中の高架線と別れると、右手に農村公園が見えてくる。

そこを過ぎると、全国的にも珍しいスポットを行く。

なんと、江差線の線路が、禅燈寺の境内を横切っているのだ。

 

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列車は次第に山に向かい、その勾配がきつくなりエンジン音が高まるが、スピードは上がらず、まるで遊園地のトロッコ列車かと思うほどゆっくりと登り、サミットを過ぎる。

下り始めると神明駅だ。ここは寂寥感溢れる駅として人気のスポットでもある。

 

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駅から歩いて10分ほどのところに温泉のある湯ノ岱駅ではかなりの乗客が下りて行った。

沿線では、比較的大きな駅らしく、駅舎も山小屋風の立派なものが建っている。

ここは列車の行き違い駅で、ホームでは珍しいタブレットの交換を見ることが出来る。

 

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 これから先の沿線は、松前藩の祖・武田信広をまつる夷王神社や、北海道最古の寺院・上国神社、花沢館跡などが有り、史跡の宝庫らしい。

 

上ノ国の駅を出て松前半島を横切り、ここから海に沿って進路を変えると、車内に、はまなすの甘い香りが漂ってくる。

どうやら、海岸に自生しているらしい。ここからは、左手に海を見ながら終点の江差に向かう。

 

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坂の町・江差

 

「江差の五月は江戸にもない」

ニシン漁で繁栄を極め、その積み出しで賑わって駅は、ニシンの北上と共に寂れる町とは当然運命共同体であった。

かつては広い構内にニシンを満載した貨車が溢れていたであろうが、その面影を今はどこにも見ることが出来ない。

 

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ホームも駅も、閑散としている。無人駅のようだ。線路の先にはマンションが立ち塞がり、行く手を阻んでいる。

ここは一面一線、到着した列車が、ただ折り返すだけの寂しい終着駅で有る。

降り立った乗客の姿は既になく、人気のない待合室には、取り残されたようにストーブが座っている。

駅には観光案内所も、コインロッカーも無い。駅前には売店もお土産屋さんも、兎に角何もない。

 

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 江差は坂の町である。

東部に山岳が多く、それらが丘陵に成って海岸に迫っていて、その段丘上と海岸沿いを中心に町が開けている。

それが「江差は二階建ての町」とも言われる所以である。

 

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 駅は海を見下ろす高台に建っていて、国道228号が遥か下の方に見える。

その海岸縁に町並みが広がり、こちら側の高いところに開けた町と一体となっていることが良く解る。

その場所を、切石坂、北前坂、馬坂、奉行坂など、名うての急坂が結んでいる。

「最北の城下町」「北の小京都」と言われる江差は、紛れもなく坂の町である。

 

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江差の観光

 

八方睨みの竜で知られる法華寺の山門は、北海道最古の建築物の一つである。

その先のモダンな緑の建物の旧郡役所などを見て、「いにしえ街道」に下りてきた。

ここは、江差観光の中心的な場所だ。

明治初期まで、ニシン漁で隆盛を極めた商家やその問屋蔵、町屋などが数多く残り、さらにお土産物屋、食事処、洒落たカフェなどが軒を連ねる人気の通りだ。

 

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海産物の仲買商を営んでいた「旧中村家住宅」はその代表格だ。

越前石を積み上げた土台に建つ切妻総ヒバ造りの大きな二階建て建築は、堂々たる風格を出している。

これは、典型的な問屋建築と言われるもので、国の重要文化財に指定されている。

 

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 そこを国道に向けもう一段下りて行くと、町役場の横に「江差山車会館」と「江差追分会館」が有る。

「江差山車会館」では、毎年8月の9〜11日に行われる姥神大神宮渡御祭で引き回される山車を展示している。

370年の歴史を持つこの祭りは、ニシンで隆盛を極めた栄華を偲ばせる祭りと言われている。

又館内には「伝習演示室」があり、江差追分の実演を見ることが出来る。

 

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 館の裏にはすぐ海が広がり、その脇にひっそりと「開陽丸終焉之地」の石碑が建っている。

開陽丸は戊辰戦争中、ここ江差の沖合で暴風雨の為座礁し、敢え無く沈没した。

あの榎本武揚をして「闇夜にともし火を失う如し」と嘆かせた、旧江戸幕府の海軍旗艦船で、ここがその終焉の地だ。

今その開陽丸は復元され、かもめ島近くに係留されている。

 

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かつて鰊御殿と言われた横山家は、200年以上の歴史を誇る廻船問屋だ。

現存する建物は160年ほど前に建てられた物で、粋で雅な京文化をこの地に伝えたことで知られている。

ここでは、江差名物の「ニシンそば」を頂くことが出来る。

 

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道路を隔てて反対側にあるのが、姥神大神宮だ。

鎌倉時代に創建され、一説には北海道最古と言われる古社である。

祇園囃子の流れをくむ調べにのって、豪華な山車が町内を練り歩く渡御祭は、北海道最古の夏祭りである。

 

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