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JR土讃線に沿って

 

今日も快晴。天気予報によると、午後は雲が広がり、天気は下り坂と告げているが、とてもそんな気配は感じられない。

37番札所・岩本寺までは30キロ余り、標高287mの七子峠を越えて行くが、前半はほぼJR土讃線に沿って延びる国道56号線をのどかにのんびり歩く道だ。

国道脇のまだ深い緑色の硬そうな身を付けたみかんを眺めながら、そして時には青い静かな海を眺めながら、叉町の賑わいを感じながら歩くのでこの道は退屈することが無い。幹線道路の交通量はさすがに多く、車がすごい勢いですぐ脇を通り過ぎていく。トンネルの中などは、轟音と風圧に飛ばされそうになり恐怖すら感じるが、意外と排ガス臭く無いのには救われる。

 

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焼坂トンネルを抜け、四万十源流の里の看板が立つ中土佐町に入り峠を一気に下る。

この先では途中国道を外れ古い遍路道に入ることになるが、古い遍路道を行くには、二つのルートが有る。

一つはJR土佐久礼の手前で国道を外れ、西に向かう「そえみみず遍路道」だ。

へんろみち保存会が、整備をしているので歩きやすいらしいが、峠の手前で400m程の山登りが有りそれが結構きついと聞く。

 

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もう一つはJR土佐久礼の駅を過ぎ、大坂谷川に沿って登る大坂遍路道だ。

距離的にはどちらもほとんど変わらないが、登る山が100mほど低くなる。疲れも蓄積している身には、山越えは少しでも低い方がありがたく、迷わず後者を選択する。

 

 

七子峠越え

 

いよいよ人家がなくなってきた。アスファルト舗装され道は歩きやすいが、ここら辺りは少し開けた谷あいに成り、山が遠のいた分日影が無く、上からの日差しと下からの照り返しで堪らなく暑い。

時折遥か先の、山の高いところを通る国道56号が見える。

 

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久しぶりに見る民家の母屋と納屋の間に、丁度良い具合に日影が出来ていた。立ち止まると、そこには涼しい風が吹き抜けていたのでそこを借り、休むことにする。暫く休んでいると、その家のおばあちゃんが「あれ、あれ・・」と言って姿を現した。納屋の前に水道栓が有ったので、水を貰って良いかと尋ねると、その水は暑くなっている・・と言い残し奥に消えてしまった。

 

暫くすると、「明治のお爺さんの頃から使っている井戸の水だ、冷たいから・・」と言ってグラスに並々と入れて持ってきてくれた。

一息で飲みほしてしまった。美味しかった。本当においしかった。本当はペットボトルに水を満たしたかったが、それも言いだせず礼を言って腰を上げ峠を目指す。

 

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「昔は細い道だったが、広い道が出来た・・」とおばあちゃんが言っていたこのアスファルト道が、工事中の四国横断自動車道の先で途切れると、いよいよ峠への登り道が始まる。峠までは2キロの道程、200m程登ることに成る。

 

残り1キロの標識を越えた辺りで、登りは益々厳しい道に成り、頭の上から国道56号を行き交う車の音が聞こえてくる。

木々の切れ目からは、青い空とかすかに白いガードレールが見える。残すはそこに至る階段道だけだ。

 

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息を切らせ階段を登りどうにか峠まで這い上がり、峠の茶店に辿り着く。お店を営む夫婦の好意で、持参していた弁当をここで食べさせてもらう。あれほどばてていても、食欲だけは衰えていない。岩本寺までは残り14キロほど、ここからは下りの平坦道が続く筈だ。

 

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モンローの肖像画

 

JR窪川駅前を通る道の両側には、以外にも喫茶店や小料理屋風の一杯飲み屋のような店が多い。道幅はさほど広く無いが、車の通りも少なくはなく、思いのほか賑やかな町並みである。そんな道を5分ほど歩くと複雑に交差する五差路に出る。

通りすがりの人に教えられたとおり、一本、二本と数え、それを右折暫く歩くと岩本寺の山門に続く門前の通りがあった。

 

門前通りの右手に、一軒のお菓子屋さんが有り、“三度栗”と言う看板に興味をひかれ店を訪ねてみる。

『栗を欲しがる子供たちのために、大師が栗の実が取り易いように木の高さを低くし、年に三度実が成る栗にした』と言う。

この寺には七不思議の言い伝えがあり、この“三度栗”と言う菓子はそれに因むものだと言う。

 

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十数段の階段を上がると山門があり、それを潜り境内に入る。参拝客が事の他多い。

すぐ裏を土佐くろしお鉄道の線路が通っているので、余り境内は広くは無いが、右に本堂と大師堂、左に本坊と立派な信徒会館が整然と構えている。

 

珍しい五体の本尊が安置される本堂は、近年に再建されたものらしい。その内陣の天井には、おびただしい数の絵が貼られている。

本堂が再建された折、全国から公募したのがこの575枚の絵である。

松本大師堂で会った堂守の男性が言っていた「マリリンモンロー」を捜してみるがなかなか見つけられない。

奥の方は暗くて良くわからないし・・・どこだろう、と振り返って天井を見上げたら、入り口近くにいたいた。

 

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美馬旅館

 

今晩の宿はこの寺の門前通りに有る堂々たる和風の木造で、食事処を併設する料理旅館だ。遍路宿としては少し高かったが、今日が今回最後の宿なので少し奮発した。

林芙美子をはじめ、文人や財界人が利用したこともある明治24年創業の旅館らしい。玄関先には林芙美子の書が掛けられている。

高知を代表する名旅館として、旅行雑誌にも紹介されている。こんな老舗旅館ながら、遍路には少し安く解放してくれるのが嬉しい。

 

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二階の広々とした二間続きの和室を案内された。新しくは無いが坪庭を見下ろす、落ち着きのある部屋だ。

それほど広くは無いがヒノキ造りのお風呂は、木の香が疲れをいやしてくれる。他に入浴のお客もいないので、貸し切りでユックリと湯に浸かる事が出来た。

入浴の後は楽しみな夕食を併設のお食事処で頂く。料理旅館と言うだけに、食膳には量はさほど多くは無いが洗練された料理が並ぶ。

お気に入りのKビールを飲みながら、話が弾む。

 

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