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窪川へ

 

岡山から乗り込んだ土讃線の特急「南風」は、お昼過ぎ見覚えの有る窪川の駅に到着した。

この地の37番・岩本寺から、足摺岬の38番・金剛福寺まで、その距離何と87キロ。

四国の札所間では、最長距離である。

一般的な歩き遍路にとっては大凡二泊三日、ただひたすら歩き続けるだけの旅が待っている。

 

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足摺を目指して

 

 駅前の県道を5分ほど歩き、岩本寺に向かう五差路で左折。

土佐くろしお鉄道のガードを潜り、暫く進むと国道56号線が見えて来る。

 

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 この先長いお付き合いとなる国道に出る。

4キロ程歩くと道は上りとなり、標高260メートル程の峰ノ上峠に向かう。

やがて峠を越え、少し下ったところで左に曲がり遍路道に入り、小さな集落の中を道なりに進む。

のどかな小道の、人家の庭先には春の花々が咲き乱れている。

 

民家が無く成ると、その先前方にゴミ焼却場の建物が見えてくる。

その敷地を水色のフェンスが取り囲み、ここで道が途絶えている。

「アレっ、行き止まり?」

 よく見ると「トビラを開けてお通り下さい」と書かれた立て看板が有り、その横に小さな扉が設けられている。

施設の中を歩くこの珍しい遍路道を少し行くと、その裏手に回ったところで山道に差し掛かる。

 

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木立の鬱蒼と茂る中を、少し上ったかと思うとすぐに下りに転じ、そこから先は延々と下っている。

市野瀬遍路橋を越えると、落ち葉の重なった滑り易い道は、その下り勾配を益々大きくして、足元を悩ます。

ここは片坂と呼ばれる急坂だ。

 

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 20分ほどで坂を降り、再び国道に戻る。

道路脇に今晩の宿、荷稲に有る佐賀温泉の看板が現れた。

そこまでは残り4キロ程の行程、ひたすらアスファルト道を歩くことに成る。

 

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佐賀温泉・こぶしの里

 

 窪川で国道56号線と一旦別れた土佐くろしお鉄道の線路は、再び荷稲の辺りで寄り添うように近づいてくる。

宿はその少し手前、国道に面したところにある。

20107月にオープンした全10室の「佐賀温泉・こぶしの里」は、周りを山と田圃に囲まれ、伊予木川に沿って建つ一軒宿だ。

 

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 この宿の売りは、何と言っても地の食材に拘った食事とアルカリ性単純硫黄泉の温泉。

美肌、消炎や神経痛、リウマチなどに効果が有ると言う。

少し滑りの有る柔らかなお湯は、歩き疲れた身体に優しく纏わりつき、疲れと凝りを癒してくれる。

サウナ、露天風呂を併設した温泉は、立ち寄りも出来るとあって大勢の入浴客で賑わっていた。

 

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 湯上り後の夕食も楽しみの一つだ。

Kビールを飲みながら食べる、お造りのサザエの刺身が美味しくて、思わず追加を注文したほどだ。

ご飯は、地元窪川で栽培された仁井田米「にこまる」を使っていると聞いた。

もちもちとした歯ごたえと、噛むほどに感じるほのかな甘みは絶品、美味しさに大満足。

 

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旧道の古いトンネル

 

 朝、雨が降っていた。

幸いなことに雨足は弱く、時々は曇る時も有るらしく、夕方には晴れ間も見えるだろうとの予報に一安心。

 

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 雨具を着け、小雨の中5キロ程歩いて伊与喜に着いた。

 分かれ道の手前に“距離も時間も最短で行きたい方は国道を、古い遍路道を楽しみたい方は熊井集落に”と書かれた看板が立っていた。

 

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 “最短”の言葉に引かれ、迷わず右の国道に向かい歩き始めると、後ろの方から「おお〜い」と呼ぶ声が聞こえて来た。

畑仕事の男性が、「そっちは遠い、この道を行け」と声をかけてくれた。

「この先に古いトンネルがあるから、それを抜けた方が早い」と左に入る道を勧めてくれる。

 

 集落の中に延びる細い道を進むと、やがて山に行き当たり、その山肌を切り裂くように厳しい勾配の上り道が付けられている。

覚悟を決めて登り始めた急勾配の道は、5分も上ると舗装された旧道に出る。

その旧道を暫く歩くと、その先にレンガ造りの古いトンネルが見えてきた。

 

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長さ90メートルの熊井トンネルだ。

明治38年に完成したこのトンネルは、昭和14年まで県道として使用されていたらしい。

入口のレンガは、近くの佐賀港から小学生たちが小遣い稼ぎに一つ二つと運んだものだ。

その運び賃は一個一銭であったと説明板に記されていた。

 

トンネルの中に明かりは無く不気味なくらい暗く、足音だけがコツコツと響く。

出口に明かりが見えるのが、文字通り一筋の光明、一人なら恐ろしくて歩けそうにも無いだろう。

 やっとの思いでトンネルを抜けたところで、ゴォーと言う音に叉またビックリ。

何かと思うと、目の下を土讃線の特急・南風が駆け抜けて行った。

 



 

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