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霊場開場1200

 

 平成26年は弘法大師・空海が、四国八十八か所の霊場を開創したと伝えられる、弘仁六年(815年)から数えて1200年目を迎える節目の年に当たるらしい。

そのために霊場各寺院では、各種の記念事業が実施され、多くは秘仏や宝物が特別に御開帳公開されると言う。

 

また納経帳には札所ごとの特別な記念スタンプが押される。

その折頂く何時もの「ご本尊御姿」と合わせ、本尊を表す「梵字」が天蓋と蓮坐の間に描かれた赤色の記念御影が授与される。

 

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 高知市の31番札所・竹林寺では50年に一度だけという秘仏の本尊「文殊菩薩」(重要文化財)が公開される。

71番札所・弥谷寺では320年ぶりと言われる秘仏「大師堂本尊厄除け大師」や、空海が中国・唐に渡った際、師の御坊から授けられた法具の一つとされる「金銅四天王五鈷鈴」も公開され、同時に江戸時代に作られたという「両界曼荼羅」も公開されている。

善通寺市の74番札所・甲山寺では、「黒衣大師」が公開される。

 

 変わったところでは、餅まき(52番太山寺・4/20)や、三味線餅つき(87番長尾寺・1/29)、又流しそうめん(33番雪蹊寺・7/21)、おはぎ(87番長尾寺・5/18)のお接待、今治名産品によるマルシェ(57番栄福寺・5〜7の毎21)などだ。中にはライトアップし、拝観者の目を楽しませてくれるところも有る。先日訪れた85番八栗寺では、参拝者にぜんざいがふるまわれていた。

 

ここ結願の大窪寺でも、本堂奥殿多宝塔内では、50年ぶりと言う「薬師如来」が公開されている。

この薬師如来は、薬壺の代わりにほら貝を持った珍しいご本尊で、この法螺ですべての厄難諸病を振り払うと言う。

 

 

結願の宿

 

 大窪寺の門前は、さすがに賑やかである。

土産や飲食の店に混じって、掛け軸などの表装を請け負う店も多い。

結願のこの日は、87番からの行程を組んでいたので、余裕をもって昼前には着いてしまった。

そんな訳で門前の店を冷やかし覗いたり、昼食に長々と時間をかけて潰していた。

 

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 結願のこの日の宿は門前通りにある遍路宿・民宿八十八窪に予約を取っている。

「すぐ近くに来ているけど・・・」と電話を入れると、「うちは12時過ぎたらいいんよ、いつでもきて」とありがたい返事だ。

そんなわけで2時前に早々と宿に入り、風呂に入り、洗濯を済ませ、ゆっくりと疲れを取った後で夕食を迎えた。

 

さすがに評判の良い宿だけに食事も素晴らしい。さしみにてんぷら、煮物に酢の物、さらに吸い物代わりのうどんもついてくる。

誰かが「赤飯はあるの?」と聞くと、「いっぱいあるから、いっぱい食べて」と女将が答えた。

遍路の間では、結願を祝う赤飯が夕食に供されると評判の宿で、この日も期待通り食卓には栗の入った赤飯が、大きな御櫃一杯に用意してあった。

 

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 同席の三人はベテランらしく、区切り打ちでのんびりと歩いてきた我々とはいささか話がかみ合わない。

どうしても話の矛先が80歳をとうに過ぎていると言う名物女将に向いてしまう。

25歳で初めて遍路に出た折、当時は四角い箱に荷物を入れ、帯で結んで担いでいたと言う。

そんな苦労話に始まり、今でも暇を見つけてはお参りを重ねていると言うおかみは、元気でかくしゃくとしている。

 

 「小泉さんは時間を取って一人ずつ」「福田さんは、ホレみんなまとめて一枚」と窓際のテーブルに飾られた記念写真とサイン入りの絵皿の前で、語る笑顔がとても輝いて誇らしげだ。

アテネと北京のオリンピックに、ソフトボールの日本代表捕手として参加したお孫さん、乾絵美さんの自慢話ともなると饒舌がなかなかとまらない。

 


 

そして一番へ

 

 多くの歩き遍路は、ここから1番に戻り、さらに結びの地である高野山奥の院を目指す。

1番札所までは、色々なルートがあるがその距離は凡そ40キロ、皆自身の体力や好み(途中温泉に浸かる、山道を歩く、海を見ながら歩く)に合わせ選択した道をめざし旅立っていく。

高野山へのお礼参りの道中では、10番札所・切幡寺から1番札所・霊山寺に向けて逆打ちする風習もあるらしい。

 

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そんなわけで、ここからは1番札所を目指す。

国道377号から県道2号に入り、まず懐かしい切幡寺をめざし、そこから逆にたどり1番に向かう42キロほどの行程だ。

同宿の遍路は、この日のうちに1番まで行くと宿を発ち、足早に遠ざかって行った。

 

 この日の宿は、土成町のビジネスホテル「アクセス阿波」で、一泊朝食サービス付きで5,650円である。

夕食が無いので近くのコンビニで弁当を仕入れ、館内の食堂で食事中、オランダからだと言う女性遍路と知り合った。

ティシャツ姿の彼女に、自身の白衣をプレゼントすると、大そう喜んでカメラに収まってくれた。

最後には、こんな国際親善まで加わった。

 

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 思い返せば歩き遍路を始めた頃は、ただがむしゃらに一日40キロ以上を歩いたことも有った。

しかし焼山寺道の遍路ころがしで、「山はうごかない。ゆっくり進めばいい」と教えてくれた先達に出会ってからは、「無理はしないで歩きを楽しもう」と考えも変わった。

お接待に甘え、出会いを楽しみ、道中や門前の美味いもの、名物に舌鼓を打ち、宿での遍路談義に花を咲かせ、こうして苦しい歩みの中に楽しさを見つけながらここまで歩いて来た。

 

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 『歩くと言う事は無心になること。静かに己の心を調え、物事をありのままに捉える。心が静まれば、自分と他人を区別して利益を求めることは無意味になり、得失や、若いこと、老いること、汚れや、清らかであることに拘らなくなる』

と歩き遍路の効用を説いている。

 

 そして歩くことは何より人を素直にさせる。素直になれば邪心も無く、他者を容易に受け入れることが出来る。

そのことが行った先々で、多くの人々との出会いをもたらしてくれた。

思えば四国を一周する歩き遍路の旅は、「一期一会」、見知らぬ人と出会い、交流の旅でもあった。

 

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