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備中国の総鎮守

 

服部駅のある地域は古くは服部(はたべ)と言って、機織りなどを専業とする一族が住んだとされる地である。

そんな服部を過ぎると吉備線には国道180号線が寄り添い、それに沿って賑やかな市街地が広がってくる。

建て込んだ屋並みの間から「総社宮」の森が見え隠れすると東総社に到着だ。

 

 駅を出て車が激しく行きかう国道を5分ほど歩くと、備中国総鎮守「総社宮」がある。

国司が国中の各神社の参拝する手間を省く為、備中国内の大小324社の祭神を合祀した神社で、創建は大化年間と言うから、あの大化の改新の頃であり既に1370年近くも続いていることになる。

古社だけに拝殿には多くの絵馬が奉納されていて、中には丸山応挙など有名な画家の絵もあると言う。

 

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 石の鳥居の建つ参道入口は、東と南にそれぞれある。

東から入ると参道は、真っ直ぐに東向きに立つ拝殿に向かい伸びている。

南の入り口は石畳の敷かれた参道で、途中から瓦葺の屋根を持つ回廊が100メートル程続いている。

 

 参道脇は松の巨木が立ち並ぶ、池を構えた庭園だ。

上古の頃、渡来人によって作庭された三島式と言われる前庭で、池は心字池である。

それは水面に松の木と回廊が姿を映すスケールが大きく優美なもので、岡山市にある日本三名園の一つ後楽園を造る際にはモデルにされたと言う。

池中の島には石橋が架けられていて、そこには祠が有り二神が祀られている。

 

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「総社」と言う地名や駅名は当社に由来し、町もこの「総社宮」の門前町として発展を遂げてきた。

全国各地に設けられた「総社」が次第に衰退していく中で、ここは現代まで地名としても残り、宮は当時の姿を色濃く残しているとされ、それは全国的に見ても大変珍しいことだそうじゃ

 


 

総社まちかど郷土館

 

「総社宮」の南参道の脇に白塗りのモダンな木造二階建て洋風の建物が建っている。

正面には明り取りを意識したのか、全面に大きなガラス窓を広げ、その隅には八角形の楼閣風の塔を構えている。

丁度その下が建家の入り口になる特徴的な建物である。

これは明治43年に建てられた旧総社警察署で、今では「総社まちかど郷土館」として使われていて、国の登録有形文化財に登録されている。

 

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 江戸幕府が倒壊後、明治政府は全国の官公署や学校などを、旧来の和風様式から西洋建築を強く意識したものに立て替えてきた。

この建物もそうした流れの中建てられた明治洋風建築と言われるものだ。

少し前まではすぐ裏にある現幼稚園の敷地にも警察官舎などが建ち、中には珍しい八角形の建物も有ったらしいが、老朽により全てが取り壊され今日市内に唯一残ったのがこの建物と言う。

 

 館内に入ると警察の建物であることが良く窺える。

左手に待合である土間が延び、その前がカウンター式の窓口で、その奥が板敷きの執務室に成っていて、今ではそこが「市の歴史」「物産」や「民具」などの展示コーナーとなり、一角にはビデオコーナーもある。

 

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二階には「備中売薬」のコーナーがある。

柳行李を背負い全国を歩く薬売りは「越中富山」が良く知られているが、総社の「備中の薬売り」は、主に西日本を歩いたらしく、それはいまから300年ほど前に興ったと伝えられている。

各地を渡り歩くことから彼らは独自の情報ネットワークを持ち、そのもたらす情報は薬と同じように重宝されたと言う。

また薬を入れる袋から、印刷業が起こり、そのパッケージ文化が生まれ発展の先駆けになった。

この館の来訪者にお土産として渡される昔懐かしい紙風船は、当時の行商人が顧客へのお土産として持参するものである。

 

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またこの館では「阿曽の鋳物」や、「い草」などの産業も紹介している。

総社の阿曽地区は古代吉備国の時代から製鉄が盛んで、鋳物師が「たたら」の操法を各地で指導したと伝えられている。

 

 また総社市の近辺は、かつて「い草」の産業が栄えたところでもある。

今日でも総社の町を航空写真で眺めると、間口が狭くても奥に広大な庭を持つ町屋が目につくそうだ。

それらは「い草」に関する仕事を生業としていた証だが、今日ではその「い草」産業はほとんどが廃れてしまっている。


 

 

雪舟の寺

 

 総社には雪舟禅師ゆかりの臨済宗東福寺派・井山・宝福寺がある。

総社から国道180号線を走り、高梁川の堤防に出たところで右折、森の中の小路を少し上ったところで、町中からは10分ほどだ。

西を見下ろせば高梁川が滔々と流れ、東は境内を翳める様にJRの伯備線が通っていて、時折その静寂を切り裂くように特急「やくも」号が駆け抜けていく。

 

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山門に向かうと左手に、「少年雪舟像」が建っている。

『当地の赤浜で生まれた雪舟は、少年のころからこの寺に入り修行をしていたが、本業を忘れ、好きな絵ばかり描いていた。

ある日和尚さんに叱られ、柱に縛られてしまうが、それでも雪舟は落ちた涙で床にネズミの絵を描き続けた。

それを見た和尚さんはその情熱に感心し、絵を描くことを許した。

その後雪舟は京に上り、さらに中国に渡り禅と絵の勉強に励み、終には画聖と言われるほどの人物になった』(説明文より)

しかしその評価は、死後数百年も経過した江戸時代になってからのことである。

 

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 山門を潜ると境内が広がり、石敷きの参道の先正面に丸窓が印象的な仏殿を構えている。

その奥さらに石段を上がったところには、室町時代中期に建立されたと言う三重塔が聳えている。

方三間の本瓦葺、高さ18メートル余りの塔は国宝に指定されている。

 

 山門、仏殿、三重塔を一直線に配置し、その北には雪舟伝説の舞台となった方丈と庫裡が大屋根を見せて配されている。

庫裡の横に鐘楼、さらに禅堂、経堂、開山堂などがあり、広い境内に七堂伽藍を整えた、ここは地方では珍しい近世禅宗寺院の巨刹と言われている。

 

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 静かな境内は紅葉の名所としても知られていて、シーズンには訪れる人も多い。

また門前には「金亀」「般若院」があり、宝福寺の伝統を受け継ぐ精進料理や豆腐料理を頂くことが出来る。

 

 

総社の町

 

 総社の町は、「総社宮」の門前町として発展した歴史を秘めている。

その「総社宮」の門前通り商店街の一角に、一際目につく大きな町屋がある。

総社宮の神職として仕え、地元の商人・実業家でもあった堀家の建物で、築180年以上も経つもので、近頃内部が改装され、アートとカフェを楽しむ町歩きの拠点として生まれ変わった。

ここは岡山の洋画界では先駆者的な画家・堀和平の生家である。

 

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 このように総社には、町中や吉備路に見どころが多い。

それら観光の情報を仕入れるには、総社駅隣の観光案内所を利用するのもいいだろう。

この地は路線バスが充実しているわけでもないので、自転車や観光タクシーの情報も合わせて聞いてみよう。

 

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吉備路には、サイクリングロードがよく整備されている。

総社駅から「総社宮」「まちかど郷土館」「堀和平生家」などにより、「備中国分寺」「造山古墳」「吉備津神社」「吉備津彦神社」などを経て備前一宮駅に至る「吉備路自転車道」は、その距離15キロメートル余りの歴史ロマンあふれる歩行者・自転車の専用道路である。

 

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 コース途中には、「国民宿舎サンロード吉備路」も有る。

ここは日帰り入浴の出来る天然温泉で、汗を流すには丁度良いだろう。

(この場合、備前一宮から総社に向けて走行し、最後に立ち寄るルートがお勧めだ。)

 

またこの道は途中「高松稲荷」や「足守町並み保存地区」を巡る「吉備高原自転車道」とも接続し、更に数キロメートル先の岡山市内にある県総合グラウンドまで続いている。

沿線近くには立ち寄り入浴の出来る「粟井温泉・あしもり荘」や「稲荷山健康ランド」などもある。

 

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